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zoom RSS 「墨攻」という映画

<<   作成日時 : 2007/02/01 21:30   >>

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昨日テレビで宣伝を見るまで、この映画の存在は全く知らなかった。
原作は、多くの人がマンガだと思っているようだが(映画に関してはそうかもしれないが)
元々は「酒見賢一」という作家の小説が原作である。
「後宮小説」という作品でメジャーデビューし、今回の「墨攻」と共に、直木賞にもノミネート
されていた(はず)。
この作家、何を隠そう(と言うほど大袈裟ではないが)私の大学の後輩にあたり、それも
あってデビュー当時から妙に気になり、その後発表される作品も読んでいた。
「後宮小説」「墨攻」もそうなのだが、中国(に関する物)を題材にした作品が多い。
大学での専攻が「中国思想」なので、そうなったのかもしれない。
デビューしてから数年は、かなり期待を持たせる作品群で頑張っていたのだが、その後に
連載された「陋巷に在り」という作品当たりから、雲行きが怪しくなる。
本人が意識していたのかどうかは知らないが、かなり「司馬遼太郎」に近い文体(と言うか
作品構成)になり、徐々に読みづらくなってきた。
司馬遼太郎の客観視点での異常なまでの説明文章は、「龍馬がゆく」の後半当たりから
顕著になっていったような気もするが、あれはそれまでに伝奇物を含めて、かなりの作品を
書きまくった後に達成した境地であって、デビューからそれほど経っていない作家には、
厳しかったのかもしれない。
私の持っている「陋巷に在り」の文庫最終巻には、作者の「愚痴」とも言うべき、かなり長い
「あとがき」があったのだが、ちょいと現状を調べてみたら、どこぞの会社勤めをしながら
作家活動を続けていると言うことである。
やはり、世の中はそう甘くないと言うことであろうか。
ここ最近まるで噂を聞かなかっただけに、今回の作品映画化には驚いた。
デビュー作の「後宮小説」は、かつてアニメ化されたこともあるのだが、今回の映画は実写
であり、しかも日韓共同制作らしい。
断言しても良いが、映画化されるキッカケはマンガであろう。
日本でならばともかく、韓国でかの小説がヒットしたとは考えにくい。
これで第一線とは言えないまでも、そこそこの作家活動を復活できるのならば良いだろう。
小説は、過去のヒット作でも後々まで読み継がれるのは難しい。
しかし、マンガはかなり後になっても読み継がれる事が多いのである。
最近はマンガも厳しい状況が続いているが、それでも小説ほどではない。
漫画化されたものであろうが何だろうが、こう言う形で世に知られるのは喜ばしいことである。

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